ロストボールはスコアに響く以上に、ゴルフのリズムすら崩してしまう最悪のトラブルです。
更にボールまで失ってしまうというトリプルパンチです。
見付ける事ができるかできないかでは雲泥の差。
スコアに直結する以上、いつまでもボール探しを人に頼っているばかりではいけません。
ボール探しの3つのポイントを説明します。
1、ボールが転がって行った位置の把握
1-1 ボールの行き先を追う
林のどこにボールが入って行ったのか、全く見当違いの場所を探している人を見かけます。
その様な人は、ボールのいく先を漠然と見ています。
もしくは、ボールの入って行った場所だけを注視しており、その周りはあまり見ておりません。
ゴルフ場の風景というのは見る位置によって変わるもので、ショットを打った位置からの風景の見え方と、その場所へ行った時の風景の見え方は異なります。
「3本目の木の奥に転がって行った!」
と言っても、ショットを打つ位置から見れば3本目かもしれませんが、その場へ行ったら5本くらい木が並んでいたりします。
「2つ目のコブの上を転がって行った!」
と言っても、近くへ行くとコブらしいコブが無いなど、その場へ行って「あれ?どこだっけ?」という事が往々にしてあると思います。
これは、入って行った場所をピンポイントで覚えてしまう事が原因です。
入って行った場所を見失わない様にするには、風景をきちんと奥行きのある3次元でとらえ、その上でどこに転がって行ったかをしっかりと覚える事が必用です。
イメージが苦手な人は難しいと思いますので、他人のボールが茂みに入って行った時でも、自分が探すトレーニングをするつもりで風景をイメージできるようにしましょう。
※前提条件として視力が悪い人は入って行った場所すら見えないと思います。
周りに迷惑を掛けない為にも、度の合う眼鏡かコンタクトレンズを付けましょう。
1-2 ボールの勢いの把握
ボールが入って行った場所がわかっても、勢いが強ければ奥に転がってしまうでしょうし、勢いが弱ければ手前にあるはずです。
あの勢いで入って行ったらどのあたりまで転がるかも推測しておきましょう。
その場へ行き、ボールが突っ込んでいったスピードを思い出して、どの程度奥まで行っているかを推測しながら探しましょう。
(稀に、思った程行ってなかったり、思った以上に行ってたりしますので、推定エリア前後も同伴プレーヤーに探してもらいましょう。)
木に当たった音がしていたらどの木に当たったかで探す範囲を変えましょう。
1-3 木に当たってからの跳ね返り
木の高い場所の枝に当たった後、どこに落ちたか分からない場合があります。
真下に落ちている可能性もありますし、はじかれて離れた場所に落ちている可能性もあります。
勢いでそのまま奥へ飛んで行ったかもしれません。
こればかりは探す範囲も広くてどうにもなりません。
皆に協力してもらい、四方八方探しましょう
無ければちょっと進んだ場所に落ちているかもしれませんので、暫定球で進めましょう。
2、転がって行った位置でボールを見付ける
ボールの色は何色かを思い出します。
探し方は、先ずは推定エリアの全体を見渡します。
ざっと全体を漏れなく見渡しますが、その時ボールの色が自分のイメージと異なると目に入ってきませんので、何色のボールだったか間違えない様にします。
ボールを見付ける事が下手な人は、50cm四方くらいの狭いエリアに区切って探しますが、狭いエリアに区切るより全体を漏れなく探した方がボールが目に飛び込んでき易くなります。
推定エリア周辺を何回も歩きながら、全体を見渡すように探しましょう。
灯台下暗しって事が多いので、自分の近辺も忘れずに見ましょう。
それでも見つからない場合は、狭いエリアに区切った探し方に切り替えます。
見逃し易いのが、木の根っこの間に挟まっているとか、葉っぱに隠れているとか、側溝に落ちているとか。
深いラフに入り込んでしまったり、雨上がりで地面が緩い場合には埋まっているケースもありますので、狭いエリアを丹念に調べます。
見付かってもライが非常に悪くまともに打てない場合などは、無くしたフリをして暫定球で進めた方が結果良かったりする場合もあります。
(某有名プロのキャディーとご一緒させてもらった時、「マスターズでバッグ担いだ時、超深いラフに打ち込んだボールを見つけたんだけど、見つからないフリしてた・・・」って言ってました(^^;)
3、それでも見つからない場合
カード道が近ければ転がってかなり前の方へ行っている可能性もあります。
可能性があるのならカートでひとっ走りして、50ヤードくらい先までは見に行った方がいいでしょう。
それでも見付からない場合には、キッパリと諦める事です。
ボールを無くした事自体ショックですが、最悪なのはそれが尾を引きスコアが崩れてゆく事です。
諦めてスッパリと切り替えて、次のプレーに集中するようにしましょう。
ホールアウトした時に、ロストボールした事自体忘れてしまっていた程の切り替えができていれば、最高のロストボールです。