相手の弱点を突いて好成績を収める事は、逆に言えば相手の弱点が分からなければ好成績を収める事ができないって事ではないだろうか?
そんな疑問を持っていました。
相手の弱点を攻める事は勝利の鉄則か?
学生の頃、テニス部に入っていました。
テニスは上手かったのですが、試合では勝てない人でした。
ある日実力の並ぶ後輩と話していると、「私は先輩に負けた事が無い。先輩の弱点を突いている。」と話されました。
それを聞いた私は、「なるほど、強い人って相手の弱点を徹底的に突くものなのか」と思いました。
私は弱点を責める事はしていましたが、徹底的に責めることはせず、流れの中でポイントを取るテニスを心掛けていました。
何故なら対外試合をした時に、弱点を知らない相手と対戦した時でも勝つ必要があると考えていたからです。
ゴルフではどうなのか
ゴルフでも同じ事を考えていました。
いつも同じコースを回っていれば、打っていい場所、いけない場所はわかってきます。
徹底的に分析して、1打目はこの番手でここ、2打目はこの番手でここ・・・とやっていれば、そのコースではいいスコアが出せるかもしれませんが、他のコースではいいスコアを出す事は出来ないと考えていました。
なので、あまりそのコースに合わせた、型にハマったゴルフをしないようにしていましたが、自分の間違いに気付きました。
弱点を見抜く力をつける
ゴルフでもテニスでも、どんなスポーツでも共通ですが、弱点を探して攻める事は重要な事です。
私が危惧していた事は、「弱点を知らない場合には勝てない」という事でしたが、そうではなくプレーの技術力を磨くと共に「弱点を見つけ出す能力」も同時に磨かなければいけないという事に気付きました。
いくらプレーが良くても、コースの罠にハマってしまえば良いスコアを出す事は出来ません。
また、自分の実力の中で最高の結果を得る為には、得意な展開に持って行かなければなりません。
技術力を磨くと共に、コース攻略の為の戦略を立てる能力を同時に磨く必要があると気付きました。
具体的なコース戦略の取り方
基本であり簡単な例でいえば、「打ってはいけない場所と打っても良い場所を分け、打ってはいけない場所を避ける為にどの番手でどの様に打つかを決める」という事が挙げられます。
その他にも「グリーンが硬くて止まらない時はグリーンに乗せないで手前からアプローチで寄せる為に、どの番手で打つか」、「バンカーが硬くて脱出が難しい時には、徹底的にバンカーを避ける為に、どのようにティーショットから組み立てるか」、「得意番手でグリーンを狙う為に、その前の1打はどの番手で打つか」などを考える事も必要です。
それをホール毎に自分の中で攻略法としてマニュアル化し、そのマニュアルに沿って攻める様にする事で良いスコアを出せるようにするのです。
初めて回るコースであれば、そのショットの事だけを考えてキャディーのアドバイスを得るのではなく、ティーショット前にホール全体をイメージできるようなアドバイスを受け、自分の中でどの様に攻略するのかを考えてプレーするようにしましょう。